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親との関係を見直したく、「毒になる親」という本を購入した。

私がその本を読んでいることを知った人が、その人も親との関係に悩んでいたので、興味を示した。私は、あなたも読んでみてはどうかと薦めた。
その人もすぐに本を購入し、読み始めた。

私はその本を読んでとても勉強になったと思ったので、その人にも自分を客観視したり、母親と必要以上の執着・ケンカの繰り返しみたいなのをやめるきっかけになったらいいなと余計なことを考えていた。

本を読んでいる間、その人は「私も是非カウンセリングを受けたい」と言っていた。
しかし、読み終わった途端に「こんな本を読んで無駄だった」と言うようになった。

その人は言った。
「あなたが参考になった本だからと言って、私が参考になるとは限らない。私は私で、あなたはあなたなのだから」
それは、正論。
「この本に書いてあることなんてできるわけがない」
あれ?という感じ。
「うちの母は歳を重ねているから、話をしたところでわかってもらえるはずがない」
あれ?本には、母に反論されようが、何を言われようが、自分の意見をはっきり主張するということが回復につながると書いてあったはずだ。なぜ、母親を納得させる必要があるのか、私はわからない。
自分の主張をすることが大切なのではないだろうか。
「母親に意見をしてみたけれど、すぐに否定されたから」
あれ?意見したの?否定されて、母親の言いなりになっちゃうの?やっぱり、この人は、本の内容がすうっと入っていかなかったのではないだろうか。
本が役に立たなかったと彼女は言っているが、本に書いてあることではない行動を取ってしまっている。そして、本のせいだと責任を押し付けているのではないだろうか。

私も、自分が良い本だと思ったからと、安易に薦めてしまったことをちょっと後悔している。

しかし、彼女が、母親と距離を取りたいと言っていたから、その本を薦めたのだ。
それなのに、本の内容を母親に報告したって、否定されるに決まっているじゃないか。
わざわざ本に、「親に理解してもらおうと思うことは無駄だ」と書いてあるのに、彼女は未だに、母親に理解してもらおうと必死になっている自分を客観視できていないのかも知れない。残念だけど。

私が本を薦めた人は、ざんねんながらうまくいかなかったようだけど、それでも、母親との異常な執着、腹立たしい気持ちをなんとかやっつけたいと思っている人は、是非「毒になる親」を読んでみてください。やっぱり、私にはためになった本なので、悩んでいる人に薦めたいと思います。
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